妊娠かもと思ったら
予定している生理が一週間待っても来ない、市販の妊娠検査薬で陽性になる時には産婦人科を受診してください。主に経腟超音波検査にて子宮の中に赤ちゃんのお部屋(胎嚢)を確認し、その中で赤ちゃんが順調に育っていくかを確認していきます。
最終的には赤ちゃんの大きさで予定日を決定します(妊娠8~11週)。母子手帳の交付申請に必要な情報をご案内します。
予定日が決まったら
ご案内いたしますので住民票のある自治体で母子手帳の交付申請を行ってください。自治体にて母子手帳と妊婦健診の受診表(妊婦健診の補助券)をもらったら、妊婦健診のスタートです。
妊娠12週未満 | ・・・ | 最初の健診は必要な検査がたくさんあります。 |
妊娠12週から妊娠24週未満 | ・・・ | 受診の目安は4週間毎 |
妊娠24週から妊娠36週未満 | ・・・ | 受診の目安は2週間毎 |
妊娠32週 | ・・・ | ご希望の出産施設へご紹介致します |
あくまでも目安です。お腹が痛い、出血がある、体調が悪い時などは早めに受診することをおすすめします。
出産前診断を希望される方は早めにご相談ください。
出生前遺伝学的検査(NIPT)では21トリゾミー(ダウン症候群)、18トリゾミー、13トリゾミーの感度と特異度が従来のクアトロテストなどより高いと言われています。NIPTは比較的高齢の妊婦さんで検査が陰性であった時に胎児が染色体異常ではない確率が高く、無用の羊水検査を減らす効果が期待されています。ただし大学病院など限られた施設でしか行われていません。
| クアトロテスト | 出生前遺伝学的検査(NIPT) | 羊水染色体分析検査 |
検査を受ける場所 | 当院で可能 | 熊本大学附属病院産婦人科など(紹介) | 熊本大学附属病院産婦人科など(紹介) |
実施可能年齢制限 | 特になし | 35歳以上 | 特になし |
実施推奨妊娠週数 | 15週~17週ごろ | 10週以降 | 15~16週以降 |
検査検体 | 母体血液(採血),AFP, hCG, uE3,Inhibin A | 母体血液(採血)胎盤に由来するDNA配列を解読 | 羊水穿刺にて羊水中の細胞 |
検査侵襲 | ― | ― | 流産の危険性0.3% |
検査結果説明 | 約10日 | 2週間前後 | 2週間前後 |
精度 | 確率(NIPTより劣る) | 確率 | 確定診断 |
料金 | 2万円 | 20万円 | 7~10万円 |
※クアトロテストは実施しておりますが、当院で妊婦健診を行っている方のみ実施しております。
流産を経験した方へ
流産も原因は様々です。受精卵自身の問題、黄体ホルモン不足、高プロラクチン血症、甲状腺ホルモン低下症、血栓ができやすい、抗リン脂質抗体異常など。
当院では、各種ホルモンの調整、低用量アスピリン療法、漢方薬による治療を行っています。
胎児エコー
当院ではエコー動画配信システム Angel Memoryを導入しております。
お腹の中の赤ちゃんの様子を超音波診断装置(エコー)にて順調に育っているのかを確認します。また、条件が良ければ4Dエコーにてよりリアルに再現でき母子の絆を深めることが出来るでしょう。ご主人やお子様と一緒に妊婦健診においでください。
胎児エコーでは全てが完璧に見えることはありませんが、生まれてくる赤ちゃんがすぐに治療が必要な疾患を持っている可能性がある場合など、正確な診断が必要と認められた場合は熊本大学病院産婦人科へ紹介し詳しい検査をしていただくようにしています。