清田産婦人科医院

求人はこちら

清田産婦人科医院

ブログ

妊活中から意識して摂取してほしい『葉酸とビタミンⅮ』

LINEで送る
Pocket

妊活中から意識して摂取してほしい栄養素『葉酸とビタミンⅮ』の話

助産師兼、薬剤師の清田です

2000年に旧厚生省(現厚生労働省)は妊娠前4週から妊娠初期12週の女性に1日400㎍の葉酸摂取を勧めています。2002年から母子手帳にも掲載されるようになりました。

葉酸が不足することで胎児の神経管閉鎖障害のリスクが高まることが知られており。

神経管は6~7週に形成されるので妊娠前から十分な葉酸の摂取が必要なわけです。

しかし、当院に妊娠かもと受診される方で、妊活中から葉酸を一日に400㎍以上サプリメントなどで摂取されている人は10%未満です。

そこで妊娠を確認された人に葉酸の必要性、量などを説明し、そこから葉酸を摂取してもらいます。

また、妊娠ではなかった場合には、「妊娠希望であるなら葉酸をサプリメントで摂っていてね。」と伝えるようにしています。

妊活中から葉酸の摂取が必要な事を、社会全体で共有する必要があると感じます。

 

最近、熊本市東区にある村上内科クリニックの院長村上和憲先生のブログを読み面白かったことがあります。

先生は漢方の勉強会でもお世話になっています。分子栄養学の勉強にも熱心で、アレルギー性鼻炎の症状がビタミンDを1粒(10000IU)、1週間に1~2回服用するだけで調子よくなるとのこと。

日本製のビタミンDのサプリは、1粒25μg(1000IU)なので、村上先生の服用されているサプリは10倍ということになります。量はさておき、ビタミンDと免疫の話で思い出したことがあります。

昨年2月に女性医学会にて、難治性不妊症の専門家黒田恵司先生の講演を思い出しました。

 

黒田先生は難しい不妊症の治療をされていますが、不妊症の90%の人が血中ビタミンD不足であること、不足していると受精卵が着床しにくく、流産しやすいこと、骨折しやすく免疫異常を起こしやすい事を伝えられました。

また、血中ビタミンD濃度が30ng/ml以上の人は、妊娠糖尿病、妊娠高血圧症候群、習慣性流産等妊娠中の合併症を発症するリスクが低いと言われました。

受精卵が育って胎児になりますが、半分はママ、半分はパパからできているので、異物として認識して、攻撃してしまい着床できなかったり、流産したりするそうです。

その免疫に関与しているのがヘルパーT細胞で、その細胞にはTh1とTh2がありそのバランスが悪い(Th1>Th2)と異物を排除する力が強くなり、着床不全や流産につながる可能性があるそうです。

そのバランスを調整するのにビタミンDが必要とのことでした。免疫の話でアレルギー性鼻炎と少しつながりましたね。

 

黒田先生は妊活中から妊娠中もビタミンDの必要性を伝えられました。
ビタミンDはサケ、青魚、しらす、椎茸などに含まれている栄養素で腸から吸収されます。

もう一つ、日光を浴びることでも作られます。私たちの世代はUV(紫外線)カットには無頓着だったし、サバ、イワシ、サンマ、椎茸などもよく食べていました。きっと現代は飽食の時代の割には栄養バランスが崩れているのかもしれません。オゾンホールの影響でUVに暴露されると皮膚がんのリスクが上がる、シミ、しわが増えることから、しっかりUVブロックをします。

ビタミンDは確実に不足しているに違いありません。

 

葉酸だけを妊活中の人に伝えていましたが、マルチビタミンミネラルを摂取する方が安心のようです。

もし私が今の時代に妊活をするのであれば、とりあえず、バイエルのエレビットを1日3粒、ビタミンⅮが少し不足するので、DHCや大塚のビタミンD25㎍を飲むと思います。

そして気になる血中ビタミンD濃度。25水酸化ビタミンD濃度は当然自費で調べることになるでしょうけど、検査代はおいくらになるのでしょうか? 気になります。

妊娠に備えて十分な栄養が蓄えられていることの必要性を痛感しました。

 

育てたカランコエです