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気の病

 「気の病」と言う言葉も「病は気から」と似た意味で使われています。軽い病気とは「気のせいだと思うよ、」「大したことない気のせい、気のせい」とかよく言って友達を力づけたりします。

大辞林によると、気の病とは精神的な疲労等から起こる病気の事を意味しており、病気だと思い込む軽いノイローゼなどを表す言葉です。

 この気の病も漢方医学的には明確な病気であり、気が不足する事(気虚=エネルギー不足)や気の巡りが滞っていること(気滞)等の病状があります。

 まず気が不足する気虚とはどんな病状でしょう。

  漢方医学の気(エネルギー)とは赤ちゃんの時から生まれ持っている生来のエネルギー(主に腎(遺伝的な身体機能)が持っている、腎の気)が在り、さらに食事で得られたエネルギー(消化器つまり脾の気)と呼吸で得られたエネルギー(呼吸つまり肺の気)を合わせたものです。

 

 

  小さく産まれた赤ちゃんは腎の気が少なく、食欲が不振の人は脾の気が少なく、呼吸が弱い人は肺の気が少ない事となります。腎の気が少ない赤ちゃんでも、食事で脾の気を補なったり、呼吸法で肺の気を補なったりすることで元気なエネルギーを持った子供、大人に育ちます。

 大人になって消化機能(脾の機能)が弱く、少なくしか食べれない人には漢方薬で脾の気を補う、補気薬が有ります。漢方薬の六君子湯(人参,白朮等)は食欲を増すことができます。肺の気が少ないと感染抵抗力が少なく風邪をひき易く、化膿し易くなります。このような時は補中益気湯(人参、黄耆)などで補います。気虚の人はこのように気を補うことで元気になります。

  続きはまた今度に。

令和6年2月17日(土曜日)、晴れ、気温9度Ⅽ、肌寒い。