風邪に効果のある漢方薬は、身体を温める漢方薬”であることをご存知の方は、意外と少ないのではないでしょうか。これらの風邪の漢方薬は身体の表面を早く温めて、熱のバリアを早く強めます。風邪のひきはじめに漢方薬等を飲むことで、風邪が入ってくるのを阻止できるだけでなく、早く追い払うことができるのです。

風邪の引きはじめの一番のポイントは、早くカラダを温め熱のバリアを強化することです。そうすることで、早く風邪を追い払い、症状が悪化する前に治すことができます。風邪をひいたかなと思ったら、身体を温める漢方薬を医療機関で処方してもらう事を考えてください。

一般に風邪の治療は、西洋医学で治療します。

その場合、発熱している場合は、解熱剤を一番初めに選んで処方します。一方漢方医学の風邪の治療は、特別に高温の発熱がある場合を除いて解熱しようとはしません。その理由は、風邪のウイルスを熱で取り除こうとするからです。

風邪に処方する漢方薬は、身体を温める処方が多いです。例えば、麻黄湯、葛根湯、桂枝湯等が有ります。

治療原則を並べます。

原則① カラダをしっかり温める。熱のバリアを強化しましょう。

原則② 引き始めの発熱は冷まさない。

原則③ 風邪の引き始めに効果がある漢方薬を服用しましょう。

風邪の初期に発熱するのは、身体がインターフェロン等のサイトカインを放出して、発熱させ、身体はウイルスに対抗とするからです。

その後風邪が数日続くようでしたら、小柴胡湯や小柴胡湯加桔梗石膏等が効果的です。　　　　　　　　

　令和6年2月27日