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風邪の漢方薬治療、コロナ感染体験談

令和4年12月初旬に国立病院機構熊本医療センター泌尿器科に入院し前立腺癌の小線源を封入して頂きました。その後令和5年1月下旬より放射線外照射療法18回を始めて頂いた頃の事です。

 令和5年1月31日寒気がして次の日には身体が怠くて仕方がなかったので熱を測ると39℃有りました。CV19の抗原検査で陽性でした。すぐに保健所に登録後、寝室に1人で生活することに成りました。毎日保健所にメールを送りバイタルを報告していました。国立病院機構熊本医療センター放射線科に連絡し10日間治療を休む様に指示されました。自宅では7日間で寝室から解放されました。治療はゾコーバ等の新薬は使用せず、小柴胡湯加桔梗石膏とカロナールを内服し2日間で軽快しました。

また最近増加しているコロナウイルス(CV19)の新薬は、ゾコーバ(ニルマトレビルフマル酸)ラゲブリオ(モルヌビラビル)バキロビットパック(ニルマトレルビル/リトナビル)が有りますが、当院では、コロナの患者さんに小柴胡湯加桔梗石膏を使用しています。

またインフルエンザには新薬ならタミフル(オキシタミビル)、リレンザ(ザナミビル)、静脈注射剤のラピアクタ(ベラミビル)、吸入剤のゾフルーザ(バロキサビル)が有ります。

当院では、軽症の場合、漢方薬の麻黄湯を使用しています。文献的にはタミフルと同等の効果があるそうです。実際処方して有効でした。また中等症には大青龍湯(エキス剤が無いので麻黄湯+越婢加朮湯で代用)を処方しています。重症は今までいませんでした。咽頭痛のある患者さんには小柴胡湯加桔梗石膏がおすすめです。

また朝夕の気温差が大きい季節ですので、風邪を引かないように注意しているにもかかわらず。風邪の患者さんも増えてくる頃だと思われます。

風邪の漢方治療の場合、汗が出る場合は桂枝湯、汗が出ない場合は葛根湯、麻黄湯が有効です。鼻風邪の場合はサラサラ鼻水には小青竜湯、ベタベタ鼻水には葛根湯加川芎辛夷、冷え性の鼻水は麻黄附子細辛湯を使用します。

咳には、乾いて痰の出にくい咳には麦門冬湯や清肺湯、ゼロゼロと水っぽい痰がでる場合は小青竜湯、喘息や喘息っぽいの場合は柴朴湯や麻杏甘石湯を処方しています。妊婦さんの風邪には香蘇散もおすすめです。