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『ペットと赤ちゃん』

清田産婦人科医院の薬剤師・助産師の清田です。

今日はペットと赤ちゃんのお話です。
最初にMさんの事例を紹介いたします。

車の助手席のチャイルドシートでスヤスヤ寝んねのMさんの赤ちゃん。
それを助手席と運転席のすき間からじっと見守っているワンちゃん。
Mさんが後ろのドアを開けると、ワンちゃんはMさんの腕の中に滑り込みます。
柴犬のような顔つきで10㎏ぐらいの大きさ。とても優しそうな目が印象的です。

保健所に保護されていたワンちゃん(メス)は8年前、生後1か月の時にMさんのもとにやってきました。そして、Mさんと共にお嫁入りに。
40日前にMさんは女の子を出産し、ワンちゃんのいる自宅に帰りました。
最初はワンちゃんが焼きもちを焼くのではとの心配も少しあったとのこと。
Mさんの溢れんばかりの愛情を感じながら、成長したワンちゃんと初めての赤ちゃんとの生活は実にスムーズだったそうです。
赤ちゃんが泣いているとMさんに教えてくれ、赤ちゃんの近くで休むことも多いそうです。
Mさんはワンちゃんの母性本能を感じるそうです。

 

この様にスムーズに話が進めば、ありがたいのですが。もちろんペットにも個性、意志があり、家族の努力が必要となる事もあります。
次はNさんの事例です。

Nさんの実家のワンちゃんはすごく甘えん坊。
出産を済ませ、実家に帰るNさんはワンちゃんと赤ちゃんとの生活が始まりました。
小さく生れた赤ちゃんだったので、赤ちゃんはリビングで暮らしワンちゃんはリビング以外での生活となりました。

初めての孫、ひい孫さんとあって、当然赤ちゃんは注目の的となりました。
しばらくするとワンちゃんの毛がひどく抜け始め、一部皮膚が見えるようになりました。

獣医さんに連れて行くと、ストレスからの反応であると。
Nさんはワンちゃんが可哀そうと、里帰り先から自分たちの家に帰りました。
Nさんのお母さんが通って母子の面倒を見てくれたそうです。
ワンちゃんにも赤ちゃんにも皆さんの愛情が感じられますね。

初めての赤ちゃんがペットのいる家やってきた場合に、ペットが今まで通りに飼えるか、区分して飼うかは、ペットの今までの生活歴や、ご家族の考え方、赤ちゃんの健康状態にも左右されるかと思います。

これから新しい家族になる赤ちゃんも、ペットも大切な家族の一員です。赤ちゃんもペットも共に安全に暮らせるように対策をとりながら、家族皆で両方に愛情をそそぐ工夫が大切に感じられました。

この考え方は二人目、三人目の赤ちゃんをお家に迎える時の考え方にちょっと似ているように感じました。個性を尊重し、その方法を一生懸命考えると、後々にその時間も家族のいい思い出となるでしょう。