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月経困難症

 月経困難症でお困りの方は多く、製薬会社の調査では医師の治療を受けている人は10人の内1~2人と言われています。

 女性は我慢強い人が多いのか、生理痛が強すぎて救急車で運ばれて来院される方もいます。一方でネット、テレビ、友人などからピル

などの情報を捉え、生理痛が辛いのでピルを処方してくださいと来られる方も少しずつ増えてきているようです。

 生理痛のことを月経困難症といいます。生理の時には、分厚くなった子宮の内膜が剥がれて、子宮の外に排出されます。その時に子宮を収縮させるプロスタグランジンが放出されて痛みを強く感じます。ただそれだけで生理痛が辛い場合を機能性月経困難症といいます。また、それだけではなく、子宮筋腫・子宮内膜症・子宮腺筋症を発症している場合もあり、その場合を器質性月経困難症といいます。

 治療法は、①鎮痛剤や漢方薬などの対症療法、②低用量エストロゲン・プロゲスチン療法(LEP)、③プロゲスチン療法、④子宮内黄体ホルモン放出システム(ミレーナ)、⑤GnRH‐agonist、antagonist等があります。

 治療法は、患者様の年齢、症状、妊娠希望の有無、出産の経験の有無、その方の社会生活上のニーズに合わせて治療法の選択を一緒に考えていきます。

たかが生理痛と甘く見ないでください。機能性月経困難症もほったらかしにしておくことで、子宮内膜症を含む器質性月経困難症に進行していくこともあります。軽度の器質性月経困難症では適切な投薬治療により悪化を防ぎ日常生活も快適に過ごせるようになり、不妊症や手術を回避することも可能です。

生理痛でお困りの方は産婦人科医にぜひご相談ください。